相手を分析して適切な作戦を立てられるかは、ソフトテニスの試合の勝敗を左右します。
戦術次第では技術的には各上の相手でも倒し得ることが多々ある所が、ソフトテニスの醍醐味でもあります。状況を見ながら適切に配球や作戦を変えられるかはソフトテニスの実力の重要な要素です。
試合前の乱打で相手を観察しよう
ソフトテニスの試合前には一分間の乱打の時間があります。この乱打で相手の特徴をつかみましょう。相手に様々なボールを打たせることが大切です。
特に前衛の人は、相手後衛の人を観察しておく必要があります。後衛同士の乱打を観察して、少しでも情報収集しましょう。
前衛同士の乱打をしながら、後衛の乱打に目を向けることは難しいですが、少しでも情報を得ておくことで有利にゲームを始められます。
相手後衛を見るときのチェックポイントとしては
- 引っ張りが得意か、流しが得意か
- 決め打ちか、前衛を見ながら打つか
- バックは得意か
などがあります。
こうした点を確認することで作戦が立てやすくなります。
例えば、例えば引っ張りが得意な選手なら、正クロス展開では角度をつけて絞るボールが得意ですが、パッシングは打ちづらいです。前衛は早めに動く必要があります。
また、前衛を見ながら打つタイプなら、前衛はモーションかけることでミスを誘うことができます。
乱打の時間は短いですが、こうしたチェックポイントを確認することで有利な配球や展開を作る助けとなります。
試合中に情報収集
試合中は自分が得意で、相手が苦手な展開に持っていくことで有利に試合を進められます。
ゲームを進めながら情報を集め、配球の比重を変えていきます。
相手の前衛は、積極的に動くのか
後衛はシュートボール主体か、ロブ主体か
味方前衛を見て打っているのか、あるいは決め打ちか
強気に攻めてくるか、弱気につないでくるのか
など、振り返りペアと話し合って、次の作戦を練っていきましょう。
試合を進める中で相手の情報を蓄積して、相手の嫌がる配球や展開にすることで勝利を手繰り寄せることができるでしょう。
まとめ
ソフトテニスでは、特に実力の近い相手と戦うときには、作戦の取り方で試合の勝敗が変わってきます。試合で勝つためには、技術の向上とともに、相手を観察し、適切に作戦を立てる力が重要です。こうした力は、作戦を意識して試合を繰り返し、トライ&エラーを繰り返す中で身に付けていくことができます。
また作戦が適切であったか反省する上で、試合後に相手と話し合うと良いかと思います。
試合中には相手の心理を予想して作戦を立てますが、それが正しく予想できていたかが分かります。また、どの配球が嫌だったか聞くこともできるでしょう。
実際に相手に話を聞くことで、相手の嫌がることをする力が身に付けましょう。