ソフトテニスのラリーを制するためには、“時間”を調整して、優位に立つことが重要です。
ミスの多くが、時間が足りずに、あわてて打つことが原因で起こります。時間に余裕がないから、振り遅れたり、コントロールミスをしたり、判断ミスをしたりするわけです。
つまり、時間の余裕を作ることで、多くのミスをなくすことができるのです。
リカバリーのスピードで、時間を制する
時間を作るための方法は、いろいろと考えられますが、大事な基本は“準備を早くすること”です。時間の余裕がなくなるプレイヤーの多くが、準備が遅い選手です。
準備、すなわち、打球後のリカバリー、打点への入り、テイクバックなどの動作の一つ一つを早くすることで、余裕が生まれます。
特にリカバリーは、できる人とできない人の差が出るところです。
打球後にラケットを戻し、定位置に戻って構える一連のリカバリー動作が速いと、打つ相手のフォームがしっかり見え次の打球方向を予測できますし、態勢が十分に整うので、素早いスタートを切ることができます。
スタートを早く切れることで、その後の一つ一つの動作で余裕ができ、ミスのないプレーのないプレーにつながることになります。
相手の“時間”を奪う
時間の余裕がなくなるとミスが出るので、時間を作ることが大事です。裏を返せば、相手にミスをさせるためには、相手の時間を奪えばよいということになります。
相手の時間を奪うための方法
相手の時間を奪うためには、大きく分けて3つの方法が考えられます。
- 早いタイミングで打つ
- 近くから打つ
- 速いボールを打つ
余裕があって攻め込める時には、この3つを頭において相手の余裕を奪っていきます。
大事なのは、ボールに詰めて、ベースラインの内側に入って、より前で打とうという意識です。前に詰めて打つことで、早いタイミングで近くから、速いボールを打つことができます。
素早い準備が重要
ボールに詰めて前で打つことは、相手の時間を奪うともに、自分の時間も奪われます。
前で打つと、下がった位置から打つのに比べ、フットワークからスイングに至る一連の動作にかけられる時間は短くなります。自分の時間を作る必要があります。
そのために、準備を早くして、一つ一つの動作で後れを取らないことが重要です。相手の時間を奪うような、スピードのあるプレーを目指すためには、準備を早くし、よどみない動作を身に付けるように意識していくことが大切になります。