速いボールを打つために大事なことは何でしょうか。
速いボールを打つトップ選手に共通しているのは、下半身の力を効率的にボールに伝えていることです。
下半身を効率的に使って大きな力を生み出すためにポイントとなるのが、軸足のタメです。
十分にタメをつくり、その力を余すことなくボールに伝えることができれば、下半身の力を最大限に利用することができます。
今回は速いボールを打つためのポイントとなるストロークのタメについて解説していきます。
タメとは何か
タメは、体重移動のエネルギーをギリギリまで回転せずに我慢することで生み出されます。
体重移動を行うと、我慢しなければ体はそのまま回転することになります。ここで回転を我慢することで、エネルギーのタメがつくられ、鋭い回転が生まれることになります。
軸足で地面を押して体重移動することで得られるエネルギーを、回転せずに我慢して蓄積することで生まれる力が、タメとなります。(軸足は利き手側の足です)
したがって、タメをつくるためには、体重移動と回転の我慢の両方が必要です。それでは実際にタメをつくるための打ち方のポイントを見ていきましょう。
軸足で地面を押す
軸足に体重を乗せる
まずはテイクバックで十分に軸足に体重を乗せることが重要です。タメをつくるための最初のステップとなります。
理想的な軸足への体重の乗り方は、ジャンプして軸足一本で着地した時の形です。この時の膝の曲がり方も、自然で理想的な形となっています。軸足への体重の載せ方が分かりにくい人は、この方法で確認してみて下さい。
軸足に体重を乗せた時には、軸足一本でふらつかずにバランスよく立てることが大切です。軸足にバランス良く乗ることで、力強い体重移動につながります。
地面を押しこんで体重移動
軸足に体重を乗せたまま、地面を押し込んで体重移動していきます。
このとき軸足が内側に入るのを我慢して、地面を長く推すことが重要です。軸足が内側に入ると身体が回転し、体が早く開いてしまいます。
ギリギリまで軸足で地面を押して、回転を我慢することでタメがつくりましょう。
踏み込み足でカベを作る
回転を我慢するためには、踏み込み足でカベを作ることが重要です。(踏み込み足は利き手と逆側の足です)
カベを作ることで、踏み込み足で体重移動を受け止め、体重移動のエネルギーが蓄積されます。またカベを作ることで、体が突っ込むのを防ぎ、身体の軸が保たれるため、効率の良い鋭い回転につながります。
カベは、力の蓄積と身体の回転の両面で重要となります。
タメを解放して鋭くスイング
タメを一気に解放してラケットに力を伝えて鋭くラケットをスイングします
地面を押してきた軸足を最後に蹴り上げて、タメを一気に解放して鋭い体の回転を生み出してボールに力を伝えていきましょう。
まとめ
今回はストロークのタメを解説しました。
タメができると効率的に下半身の力を使ってラケットを加速させることができるので、速いボールが打てるようになります。ぜひ参考にしてストロークを練習してみて下さい。